2007年 07月 03日
神青協主催 北方領土早期復帰祈願祭
あいにく霧がかかっていて、納沙布岬から四島(しま)を眺めることは出来ませんでしたが、これまでの先輩方の領土返還に対する熱い思いに触れ、皆神妙な面持ちでした。
機会があれば、皆さんもぜひ訪れて欲しいと思います。
その後、根室市に鎮座する金刀比羅神社にて「北方領土早期復帰祈願祭」を斎行しました。
この金刀比羅神社には、四島を追われた方々が、自分のものは手に取るものも取らず、命からがら護りぬいた御神体が納められており、その御前での祈願祭に、役員一同心からの祈りを捧げた次第です。
60年以上が過ぎたこの問題に一体いつになったら終止符が打たれるのか。
「小さい島なんやし、もういいやん・・・」という意見を持っている方もいるかもしれません。
ただ、この四島は父祖から引き継いだ紛れも無い、私たちの国の領土です。この領土を次の世代に引き継ぐことは私たちの使命であり、日本がいつまでも独立した国としてあり続けるためにも、この問題をなおざりにしてはいけないと思います。
正確な歴史背景を学び、そして広く世に伝え、粘り強くこの運動を続けていくことこそ大切なことであるのではないでしょうか。
2007年 06月 25日
夏越の大祓
大祓・・・
日々の生活で知らず知らずのうちに犯した罪や過ち、心身の穢(けがれ)を祓い清める神事が「大祓(おおはらい)」です。 毎年6月と12月の末日に行われ、6月の大祓を「夏越(なごし)の大祓」、12月の大祓を「年越の大祓」といいます。 古くから宮中で行われてきた行事で、平安時代中期の「延喜式(えんぎしき)」にも記されています。中世以降、全国の神社に普及し、神社の年中行事の1つとして行われるようになりました。
茅の輪・・・
「茅の輪(ちのわ)」は茅(かや)や葦(あし)で作られた大きな輪で、神社の参道や社殿などに設置されます。冒頭の古歌「水無月の・・・」を唱えながら、左回り・右回り・左回りと、8の宇を描くように3度くぐり抜けることで罪穢(つみけがれ)や疫病を祓います。
その昔、蘇民将来(そみんしょうらい)が素盞鳴尊(すさのおのみこと)から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」と教わり、その通りにしたところ、疫病から免れることができたという故事が「茅の輪くぐり」の起源とされています。
人形・・・
人間の形に切り抜いた白い紙を「人形(ひとがた)」と呼びます。この人形に名前と年齢を書き、息を吹きかけ、身体をなで、罪穢や病気をうつし自分の身代わりとします。祓い清めた後、川や海などに流し、無病息災を祈ります。
水無月・・・
「水無月(みなづき)」は「水の無い月」ということではなく、神無月と同じように「無(な)」が「の」にあたる連体助詞なので、「水の月」となり、陰暦の6月は、田に水を引く月であったことから「水無月」になったといわれています。
また、「水無月」というと、白い外郎(ういろう)の上に小豆がのった、三角形の和菓子を思い浮かべますが、小豆には魔除の力があり、三角形の外郎は暑気をはらう氷を表しているそうです。
「夏越の大祓」は罪穢を祓うだけでなく、半年間の自分を振り返り、気持ちを切りかえて残りの半年間を過ごすよい機会でもあります。本日、気象庁の3カ月予報(7月~9月)が発表されましたが、全国的に気温は平年並みか高く、夏らしい暑い夏になるそうです。まもなくやってくる暑い夏を清々しい気持ちで乗り切れるよう、~無病息災・家内安全~ご家族そろって「夏越の大祓」に参列されてみてはいかがでしょうか・・・
【渉外広報委員会 渡辺 英朗】
2007年 06月 23日
お木曳き行事
~お木曳きとは伊勢の神宮で20年毎に行われる式年遷宮に先立って行われる御正殿のお立替に使われるご用材を曳く行事です。次の式年遷宮は平成25年に行われます~
【渉外広報委員会 宮田 京】
(以下、髙橋次郎会員より寄せれた文章です。)
この度、第24回福井県神社総代会研修旅行(第2次お木曳き行事)に参加をさせていただきありがとうございました。
お木曳き当日は曇り空でしたが、雨も降らず、日差しも強くなく、絶好のお木曳き日和となりました。
お木曳き集合場所には、他県の方々がぞくぞくと集合され、またお木曳き最終日ということもあり、周りはお木曳きムードで満ち溢れておりました。
宮町交差点より外宮までの800mを約1時間かけて、「エンヤ・エンヤ」の掛け声で、約1,000人の方々と力を合わせて曳きました。最初は掛声を出すことが少々照れくさいのですが、周りの雰囲気に飲み込まれ、いつしか誰よりも大きな声で「エンヤ・エンヤ」と曳いていました。
外宮前に到着して万歳三唱をしました。皆さんが力を合わせてお木曳き行事を終えた達成感が漲っていました。
私は昨年の第1次お木曳きから数え、4回目の参加となりましたが、何回曳いても、皆さんと力を合わせて曳いた達成感、満足感は一入でした。20年後も必ず、参加させていただきたいと思いました。
本宗と仰ぐ神宮の御事につきまして、「エンヤ・エンヤ」(栄弥・エイヤ)→弥栄になりますよう心より祈念いたしました。
また、平成25年の御白石持行事も是非参加させていただきたいと、思いました。
2007年 06月 12日
継体天皇の縁の地を巡って参りました
本年は、福井に大変縁の深い継体天皇が即位されて1500年の節目の年にあたり、それを記念いたしまして大阪・滋賀方面の縁の地を巡って参りました。
当会では、継体天皇即位1500年を奉祝し様々な活動をしていく予定です。
その際は、何卒御支援を賜りますよう宜しくお願いいたします。
【渉外広報委員会 宮田卓】
2007年 06月 11日
御祖祭(みおやまつり)
福井刑務所に収容されている方々に、故郷の鎮守さまと心を通じ合うことによって、自己の行いに反省され、清らかな心で出所して頂きたいという思いから斎行している御祭です。
なんと昭和33年から続けられていて、来年50周年を迎えます。
先輩方がこの祭礼をはじめられた『志』を、しっかりと引き継いでいます。
本日は、その折の会長の挨拶を添付させて頂きます。
我々の思いが凝縮されています(^.^)
【渉外広報委員長 宮川】
(以下 挨拶)
初めまして私、福井県神道青年会 会長の榊原と申します。
この神道青年会という組織ですが福井県内の神社に奉仕する45歳以下の神主で構成されている団体です。
当会では昭和25年に創立してより日本人の優れた精神文化を継承することを目的として様々な事業を展開してまいりました。その中の一つとして本日行われました御祖祭がございます。
この御祖祭も昭和33年から連綿と続く当会におきましても大変重要な事業として位置づけされております。
この御祖祭の神事の内容で御座いますが入所されている皆様それぞれの故郷の神様、縁の深い地域の神様達をこの講堂に暫しお招きして、皆さんの身の上を深く案じておられる親御さん方、愛する奥さんやお子さんたちと神様を通じて心と心を結んでいただきたい。
なつかしい親御さんが待つ故郷への想い、愛してやまない奥さんやお子さん方の想いに馳せていただき1日も速やかにお勤め終えて無事に出所して頂きたいというような事を神様に申し上げております。
日本人は古来から神々をまつり自然に対して畏敬と感謝の気持ちを持ち、祖先を敬いながら生活してきました。今も昔も、自然の恵みと祖先の恩、そして様々な人々との関わりの上に成り立っていることに変わりはありません。心や生命の大切さが問われている現代、節目節目に神々をまつり祖先を敬ってきた伝統・文化を、暮らしの中で少しずつ取り戻していくことは、未来に向けてとても大切なことだと思われます。
どうか皆様には弱き心の隙間を封じて正しき強き心を養っていただきたいと思います。
心にも様々な心がありますが、私たちが特に大事にしている心は感謝の心、思いやりの心です。この二つの心の共通点は、いずれも自分以外に対しての心です。ご家族や自分以外の人々を思う気持ち、小さな喜びにも「ありがとう、お蔭様で」と思う気持ちを大事にして頂きたいと思います。
最後になりますが皆さんが大切に想う方々に「思いやりの心と感謝の心」を持って1日も早く皆さんの笑顔をお見せ出来る日が来る事を心よりお祈りしております。