2008年 02月 12日
「日本人らしく楽しけれ・・・」紀元祭を奉仕して思うこと
2月11日は紀元節。四方節・紀元節・明治節・天長節と嘗ての祝日であった「四大節」のひとつにあたります。紀元節とは、神武天皇の即位日として定めた祝日であり、宮中では紀元節祭が厳粛に祭祀が執り行われ、全国各地の神社でも紀元祭あるいは建国記念祭として祭儀が斎行されました。
県内の神社でも紀元を祝う祭が盛大に行われているところがあり、書き手である私の奉職先の神社でも毎年紀元祭が斎行されています。祭儀の終盤、紀元節の歌を参列者皆様方とともに唱和致します。1年に一回しか唄わない紀元節の歌、恥かくまいとインターネットで紀元節の歌をダウンロードし予習をしていた時、70歳くらいの職員の方が、「ワシらの小さい頃は、紀元節の歌をよく唄った。紀元節になると小学校でモーニングを着た校長先生が奉安殿から教育勅語をもってきて読み上げ、男の先生も女の先生も一張羅(いっちょうら)(晴れ着)を召して式典に参加したもんだ。式が終わって先生から御祝いの紅白まんじゅうを貰ってけっこううれしかったですよ・・。」と、当時の頃の思い出を語っておられました。
紀元節が昭和41年に「建国記念の日」と定められてから現在、日本中どこを探しても当時のように教育勅語を読み上げる姿はほとんどなく、国旗を掲げない国歌を唄わない、2月11日が何の日なのか分らない人も少なくはないと思います。
日本の伝統文化の良いところと良い心を段々と失くしてしまっている今、そんな日本人はとても弱くて脆い体質になっているように感じます。我々はこれまでの日本の良いところを思い返す必要があるのではないでしょうか。
今問題になっている餃子中毒の事件でも同じですが、毒が混ざっているかどうかわからない出来上がったどこかの冷凍された餃子よりも、自分の家庭で作った餃子は美味しくて安心だと思います。他に頼り過ぎている今こそ、本当に自分の国のイイところを見つめ直して、日本らしさを取り戻すべきだと思います。すぐには難しそうですが、神棚に手を合わせたり、祝日には国旗を掲げたり、先ずは日本らしいを身近なところから・・・。
~紀元節の歌~
♪雲にそびゆる高千穂の 高嶺おろしに草も木も
♪なびき伏しけん大御世を 仰ぐけふこそ楽しけれ
http://www.d1.dion.ne.jp/~j_kihira/band/midi/kigensetsu.html
【山本 祥嗣】
by fukuishinsei
| 2008-02-12 00:15
| 主張