2020年 07月 29日
楮の芽かき作業
去る7月27日(月)、当会創立70周年記念事業越前和紙伝統工芸啓発推進活動の一環として、楮の芽かき作業に山本会長をはじめ会員が携わりました。
今の時期は、葉が茂り日光を浴び、恵の雨をいただいて楮が一段と成長するときで「芽かき」という手入れをします。一本の枝に充分な栄養が行き渡り上質な皮になるよう脇芽を摘んでいく作業で、芽かきが不十分な楮は芽に栄養を取られてしまい、茎が細くなってしまいます。そのため良い楮が育たず、上質な和紙ができなくなるそうです。

福井県和紙工業協同組合理事長.石川製紙㈱石川社長にご指導をいただきながら、混みすぎた枝から太くて上に伸びた枝を3~5本残し間引きし、脇芽を摘み取りました。

※また当会では、越前和紙の奉製に欠かせないトロロアオイを当初は福井県和紙工業協同組合の所有地にて栽培を予定しておりましたが、新型コロナウィルス感染症の影響により現在、会員各自で栽培を行っております。
今後も、越前和紙の原料育成栽培に携わり、奉製等を通して伝統工芸推進活動を継続して行っていく予定です。
【神明神社 権禰宜 宮田 卓】