2020年 07月 01日
素戔嗚尊への祈り疫病退散大祓と茅の輪神事
6月23日、福井市の簸川神社、木田神社に於いて福井県神道青年会創立70周年記念事業「素戔嗚尊への祈り疫病退散大祓と茅の輪神事」を斎行致しました。簸川神社の坪田宮司・木田神社の金岡宮司、簸川神社禰宜であり、当会の相談役の坪田相談役の協力のもと、会長以下会員10名が参加しました。
前日22日より茅輪奉製作業を行いました。午後1時に簸川神社に集合し、そこから日野川河川敷に移動して茅の輪の奉製に必要な茅の採取を行い、簸川神社境内に於いて、茅の輪を2つ(簸川神社と木田神社の茅輪)奉製致しました。
簸川神社は旧福井城の表鬼門、木田神社は裏鬼門を守護する御社であり、御祭神は素戔嗚尊をお祀りしています。素戔嗚尊は蘇民将来を茅の輪を以て疫病から救ったとされる、素戔嗚尊をお祀りする簸川神社と木田神社に於いて、県下の大祓と昨今、我が国で感染拡大が危惧されている新型コロナウイルス感染症などの疫病退散、健康成就を祈念して大祓・茅の輪神事を斎行することとなりました。
当日23日は簸川神社に会員一同午後12時30分に集合し、斎場の準備、所役の確認や習礼を執り行い、午後2時より斎行しました。簸川神社の氏子崇敬者、青年会や地域の方など30名以上の方にご参列いただきました。大祓式の後は、宮司以下祭員、その後ろに参列者が一列になって、和歌を奏上しながら茅の輪を左・右・左廻りでくぐり、最後に社殿の中に進んで、坪田宮司に合わせて御神前に拝礼いたしました。
簸川神社に於いて大祓・茅の輪神事が終了した後、片付けをして会員一同、木田神社に移動し、斎場の準備、所役の確認や習礼をして、午後4時から斎行致しました。木田神社も氏子崇敬者、青年会や地域の方など20名以上の方にご参列いただきました。
式の流れは簸川神社・木田神社ともに同じ所役、式次第で大祓式・茅の輪神事の順で斎行致しました。
当会は創立70周年の節目の年で、記念事業・式典を数多く計画しておりましたが、昨今、世界各地で感染が拡大した新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために事業遂行に大きな影響を与えることとなりました。我が国に於いても感染拡大が進み、初めて政府による緊急事態が宣言されるなど戦後最大の国難といえる状況となりました。先月、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、東京など大都市に於いては今も感染者が発生しており、また、今後も第二波、第三波の到来を警戒するなど、まだまだ予断を許さない状況が続いています。
大祓・茅の輪神事の輪くぐりによって、参列者を始め皆、心身ともに清々しく清浄となって、健康にお過ごしいただきますようお祈りいたします。また、これからも新型コロナウイルスの感染拡大に十分に気をつけて活動していくとともに、新型コロナウイルスの早期終息と我が国、皇室の弥栄をご祈念致しました。
氣比神社 禰宜 角鹿尚文(福井神青会事務局)