2019年 09月 18日
天下大祓
天皇陛下の即位に伴い11月行われる大嘗祭(だいじょうさい)を前に8月末に、各々の神社にて、新しい時代の災いを祓い日本の安寧を祈る「天下大祓(てんかおおはらえ)」を全国単位会で一斉に行いました。
毎年秋、天皇陛下は、その年の新穀を、御祖先である天照大御神様をはじめ、神々にお供えし感謝を捧げる「新嘗祭」を宮中で御斎行になります。なかでも、陛下がご即位後初めて行われる新嘗祭が「大嘗祭」です。代替わりの年だけに行われる特別な神事であり、数ある祭祀の中で最高の重儀とされています。
福井県神道青年会では、早朝に北陸道総鎮守越前国一之宮氣比神宮において、氣比神宮氏子青年会のご協力をいただき、拝殿にて「大祓詞(おおはらえことば)」を奏上し、大鳥居より天下(あめのした)をお祓い致しました。
その後、第26代継体天皇を祀る越前祖神足羽神社に移動し、正午に行われる天下大祓を清らかな体と心で迎えるために奉仕者は禊を執り行いました。禊の水槽には福井の三大河川「九頭竜川」「日野川」「足羽川」などの水を加え心身のお祓いを致しました。
天下大祓は「神道青年全国協議会」主催の事業であり、全国単位会一斉に執り行うとして正午に実施することとなっているため、正午より行われました。先ず、「大祓詞(おおはらえことば)」を奏上。続いて切麻(きりぬさ)と大麻(おおぬさ)でけがれを清め、木綿と麻の布を裂く裂布の儀を行い、およそ30分で終えました。
当日は雨が降っていましたが、晴れ間がさす時間帯があり拝殿だけではなく天下(あめのした)でも「大祓詞(おおはらえことば)」を奏上することができました。
天下大祓終了後の直会にて「天をむすぶ」にあやかって「天むす」を頂きました。
大嘗祭がつつがなく御斎行されることを祈り、令和が良き時代になるよう、福井県神道青年会一丸となって、これからも地域の方々との「なかとりもち」として神社に奉仕していきたいと思います。
渉外広報委員会 武曽洋暁