2月7日(火)、午前6時45分より、福井県坂井市三国町の三国サンセットビーチにおいて当会恒例行事である禊練成が行われました。この禊練成は毎年2月7日の「北方領土の日」に合わせて行われています。
我が国の固有の領土にして、戦後70年以上に渡ってロシア連邦による不法占拠が続いている北方領土四島の日本への早期復帰実現を祈念しての禊練成であります。福井県護国神社・宮川禰宜の道彦による先導のもと、当会のほか、石川県神道青年会の方、またシンガーソングライターの山口采希さんのほか、一般の方々が多数来られ、総勢23名が参加しました。さらに、北方領土の国後島出身で三国町に住んでいる坂野上雄さんも来られ、「一生懸命してくれてありがたい。一日も早く日本に返してほしい。」と、気持ちを述べておられました。当日は強風・風雪によって波が非常に高く、とても冷え込む天候でありましたが、皆、北方領土早期復帰を祈り禊練成に挑みました。禊は「穢れ(気枯れ)」から「清浄(正常)」に復帰するため、古くはイザナギ尊が黄泉国から戻ったときに「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」において禊を行ったことに始まり、神職は神事・祭礼の前などに身を清めるために禊を行っています。去年にはロシア連邦大統領が来日しておりますが、解決までにはまだまだ時間がかかるように思われます。高齢化していく島民の方のためにも、一日も早く我が国固有の領土である北方領土がロシア連邦によって不法占拠されているという「異常状態」から「正常」に戻ることを祈ります。【通信員 氣比神社 禰宜 角鹿尚文】