2016年 03月 21日
平成27年度 神道青年全国協議会 神宮研修会
主題は「神代在今~神宮の尊さ、美しさを守り伝える~」(神代今に在り)で、初日は第一講義に神宮権禰宜・祭儀部儀式課長の吉川竜実先生より神宮のお祭りについて、第二講義に神宮技監・営林部長の笹岡哲也先生から伊勢市の四分の一を占める神宮宮域林についての御講演をいただきました。御講話の後には内宮(皇大神宮)を夜間参拝し、いつも参拝する時とは異なって厳粛な空間の中のように感じられました。そして翌日には早朝参拝で再び内宮を参拝しましたが、昨晩と異なり、日の大神様の光の差し込む中で清々しくお参りをすることができました。

早朝参拝の後は、事前に振り分けられていた分科会となり、会員はそれぞれの分科会に参加しました。第一分科会は「覚~御饌都神の御神徳~」というテーマで外宮御垣内、古殿地拝観及び清掃・常典御饌奉拝礼・上御井神社等の外宮域内諸社参拝。第二分科会は「頒~天下漏れおつることなく~」というテーマで頒布部第二奉製所に於いて神宮大麻奉製工程と神棚奉製工程の説明及び見学。第三分科会は「匠~唯一神明造りを支へる心と技~」というテーマで山田工作所製材棟とせんぐう館の見学及び説明。第四分科会は「伝~神宮と式年遷宮~」というテーマで徴古館・農業館・美術館・せんぐう館の見学及び説明。第五分科会は「繋~未来の御遷宮に向けて~」というテーマで神宮宮域林の見学及び植樹奉仕。第六分科会は「迎~伊勢の神領民取り組み~」というテーマで伊勢市観光誘客課・伊勢市観光協会・伊勢御遷宮委員会・神宮司庁広報室の活動説明及びパネルディスカッションとなりました。

本研修会は式年遷宮を終えてまだ間もない時期であり、我々神職が本宗と仰ぎ、日本の総氏神である伊勢の大神様のもとで研修を受けることができるという感動とともに、この経験を活かし、日々の神明奉仕に励むとともに、神宮の奉賛に努めたいと思います。
【通信員 氣比神社 禰宜 角鹿尚文】