2013年 11月 27日
神道人の書についての勉強会(実践編)

「書」は神道人である以上、筆を使う機会が多くあります。祝詞浄書や御朱印記帳・氏子崇敬者へのご案内や宛名書きなど神社実務において欠かすことの出来ないものであります。昨年行った「神道人の書についての勉強会」は、鑑賞を中心とした勉強会でありましたが、今回は実践編ということで11名の参加者は、実際に筆を手に書いての勉強会となりました。
先ずは講師先生の説明を受けた後、講師先生に交代で一人々々お手本を書いていただいた上で、持参した各社の紙片に社名を浄書する「御朱印」の練習に取り掛かりました。また参加者各自が書いている間にも講師先生は、各席を巡られ、その都度お気付きになられた箇所を手直ししていただきました。
日頃書いている文字ではありましたが、意識せずについた変な書き癖にも気付き、自信のない所の書き方などもこの勉強会で分かりました。そうして一文字一文字、一画一画、留意しつつ何度も浄書を繰り返すことで、自分の書く文字が僅かではありますが上達していると実感できました。そう考えると、この勉強会で終わることなく、少しずつでも日々気持ちを込めて書き続ける事が大切なのではないかと感じられました。
そして知らぬ間に一時間半が経ち、次に予定していた「月次祭祝詞」の浄書まで取り掛かれず、今回の勉強会は「御朱印」浄書のみで終わることとなりました。しかし「御朱印」浄書のみではありましたが、その中に学びと再認識が多い勉強会になりました。

「筆をとり紙に向かひて書きそむる 一字ひと字が心を映す」
【渉外広報委員 松村典尚】