2009年 02月 11日
拉致問題レポート(5)~拉致被害者田口八重子さん~
※家族と金元工作員双方が面会を希望し、日本政府も実現を要請していた。
◇田口八重子さん
昭和53年6月に東京高田馬場のベビーホテルに3歳と1歳の幼児を預けたま ま拉致された。朝鮮語や政治の教育を受けた後、昭和56年7月から58年8 月まで大韓航空機爆破事件の犯人金賢姫の日本人化教育係を勤める。北朝鮮で は「李恩恵」と呼ばれ、昭和63年1月、金賢姫がソウルで行った記者会見に よってその存在があきらかになった。
平成3年5月15日、埼玉県警が「李恩恵」は埼玉県出身の田口八重子さん と判明したと発表し、その5日後の5月20日から北京で開かれた第3回日朝 国交正常化交渉の日本側は「李恩恵」の消息調査を求めたが、
北朝鮮側は、
『身分盗用に利用する相手を物色していた工作員が「青島海岸まで行こう」と 田口さんを誘引した上で、昭和53年6月29日、青島海岸から田口さんを連れてきて、海州から入境。昭和59年10月19日に原さんと結婚。夫の死亡後、精神的な慰労のため元山に行って休息をとった後の帰宅途中、昭和61年7月30日、馬息嶺で軍部隊の車と衝突して死亡』
という経緯を説明してきた
家族会代表の飯塚繁雄さんは田口さんの実兄
◇金賢姫元北朝鮮工作員
1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯。
田口さんが日本語を教えたとされる。
16日からクリントン米国務長官の東アジア歴訪が始まる。北朝鮮の核廃棄を図るため6カ国協議での日米韓連携の維持、強化を確認するものと思われるが、日本政府には日本人拉致問題の解決に向けた動きも強めてもらいたい。
【渉外広報委員会 渡辺英朗】
by fukuishinsei
| 2009-02-11 22:00
| それ知っとこ!