2016年 04月 09日
足羽川ぼんぼり祭雅楽演奏
この「足羽川ぼんぼり祭」は桜の名所百選にも選ばれている足羽川原の桜並木で行われている行事で、昨年6年ぶりにぼんぼりの寄贈が再開されたことにより従来よりもさらにスケールアップした催しとなりました。
当会雅楽部も昨年に引き続き二年目の出演となり、今回は笙・篳篥・龍笛の三管を昨年より1名増員し各管2名と、楽太鼓、鉦鼓、鞨鼓の三鼓の9名で演奏をいたしました。
桑原楽長のもと雅楽の打ち合わせを行い、19時の第一部は足羽川のほとりで「音取」「越殿楽」「五常楽・急」を奏で、20時の第二部では桟敷にて「音取」「越殿楽」「陪臚」を披露し、花見見物客を魅了しました。
司会のナレーションで県内の若手神職で構成されていることをご紹介頂いた折、色彩豊かに雅な装束を纏った神職さんが大勢揃っている風景もなかなか目にすることもないせいか、更には神職の姿と桜と和の空間が整い、静寂なる時間が会場を包み込みました。
今年は暖冬の影響もあってか桜の開花が早く、少し若葉も見えるなかでの花見会となりましたが、それでもたくさんの方が訪れ雅楽演奏にも足を止め耳を傾けておられました。
今後も一層雅楽の稽古を積み、より美しい奏楽ができるよう参加者一同が心に誓い、また来年美しい桜の元で演奏できることを願いつつ、日本の文化継承を雅楽という一面の姿で守り繋げられた一時でありました。