2011年 10月 14日
神葬祭についての勉強会
県内での神葬祭は、そのほとんどが神職やその家族が亡くなるときに執り行われるにとどまっており、青年神職が神葬祭に関わることは極めて少ないのが現状です。講師の金岡先生からは、神葬祭の基本的な 流れと葬儀の現状についてご講義いただき、馬來田先生には、一般的な祭場設営を図を用いるなどして解説いただきました。
今回の勉強会は、これまで喪家で行われてきた葬儀がセレモニーホールで行われるようになったことによる遷霊や殯(もがり)などの諸問題について、深く考えさせられる良い機会になりました。
近年、葬式不要論や家族葬に関する書籍が多く出版される等、葬儀のあり方を捉え直そうとする風潮にありますが、そのような中で神道式の葬儀が、日本人の心落ち着く葬儀の一つとして選択肢に上がっているという声を聞きます。
古くからの日本人の死生観を大切にしながら、現代に即した葬儀のかたちを示すことも今の神職に求められているのだと、講義を拝聴しながら強く 思いました。
【劔神社 権禰宜 猪島丈意】